地震保険とは、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または 流失による損害を補償する、地震災害専用の保険です。
地震保険は下記のような特長があります。
●地震保険の対象は、居住用の建物と家財。
●火災保険でカバーされていない「地震を原因とする火災による損害」や「地震により延焼・拡大した損害」に対して補償する。
●地震保険は火災保険に付帯する方式のため、地震保険に加入するためには火災保険に入る必要がある。地震保険のみの保険はない。
●基本となる地震保険は、保険会社が異なっても内容は同じである。一律の制度
地震保険は、国と民間が協力して設定しているものであり、保障内容は一律です。一般家庭向けの地震保険の窓口は火災保険を取り扱っている各保険会社ですが、これらは全て日本地震再保険株式会社という会社にまとめられており、補償内容も一律です。
地震をカバーする保険商品は各保険会社も独自に扱っていますが、共通して扱っている地震保険というものは、いわいる一つの国の制度に近いものです。
地震保険の保証内容■建物
引受限度 | 損害の程度 | 支払保険金 |
---|---|---|
5,000万円 | 全損 | 契約金額全額(時価が限度) |
半損 | 契約金額×50%(時価の50%が限度) | |
一部損 | 契約金額×5%(時価の5%が限度) |
■家財
引受限度 | 損害の程度 | 支払保険金 |
---|---|---|
1,000万円 | 家財全損 | 契約金額全額(時価が限度) |
家財半損 | 契約金額×50%(時価の50%が限度) | |
家財一部損 | 契約金額×5%(時価の5%が限度) |
契約の上限火災保険の30~50%
契約の上限は火災保険金額の50%までとされているため、「地震や噴火、津波により家が全壊したとしても、時価の半分までしか保険金を受け取れない」ということになります。さらに補償限度額は「建物5,000万円まで、家財1,000万円まで」とされているため
※1,500万円の建物は最大750万円までしか地震保険を契約できない。
※1億円の建物でも、最大5,000万円までしか地震保険を契約できない。
ということになります。また高級品(貴金属・書画・骨董品等で1個または1組が30万円以上のもの)は対象外となっています。
以上のように、地震保険だけでは全壊してもよくて半分までしか補償されないのです。補償内容を上乗せするためには、民間の各保険会社が販売している保険を用いるか、JA共済の建物更生共済に加入する事が挙げられます。